「固定価格買取制についてのご論文、よろしければメールにPDFで送っていただければ幸いです」というメッセンジャーをもらい、ついでにこのホームページにも掲載しました。
地元の川崎でのイベント(おひさまフェス×星空上映会)で、おじさんから「再エネろんでもない論」を展開され、それをきっかけにその反論の一つとして書き上げた論文です。4万8千字。
各ページに脚注を入れ、合計110の脚注は論文より参考になると自負しています。文献には作法どおり本のページ数を入れ、参考のURLは検証の参考になるでしょう。
ほぼすべてのページに写真や図を入れています。A4で59枚です。
概説
研究テーマ 日本の固定価格買取制度(FIT)の功罪―政策決定までの問題点を探る―
本稿は日本の固定価格買取制度(以下「FIT制度」)を通じて、日本の政策決定までの問題点を探る試みをした。そこで内外のFIT制度を比較し、うまくいった法律事例や外国の政策決定の歩みを比較することによって、政策決定プロセスの問題点を浮き彫りにしようと試みた。
まずは「日本のFIT制度の概略」をまとめ、ヨーロッバ4ヶ国の再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の実例を紹介した。そこで、日本とヨーロッパの「両者の相違がどこにあり、なぜ相違が生まれたか」を探るため、日本のFIT制度確立までの歴史について、日本のFIT制度以前の再エネに関する法律(未設立1本と設立1本)とFIT制度の設立のプロセスを比較検証することから始めた。
その上で、日本のFIT制度の批判と反論をして、利点と問題点を洗い出した。
そして、第五章では「FIT制度のあるべき姿」として自説を5項目、【必要なのは、社会的受容性とプロセスを根本的に変えること】【再エネ地上げ屋を生む政治風土、消費税との比較】【審議会決定は業界のためでなく、未来のために】【日本の官僚性の問題点】【自治力と地域力が原動力】を展開、『現代日本政治』や『行政学概説』にも触れ、「アベノマスク」や新型コロナ対策にも発展、日本の政治制度や官僚制の問題にまで拡大させた。
それを実証すべく、FIT制度に頼らない再エネ事業の実例を各地で取材し例証した。また、付論として、「どうような政治制度が望ましいか」、当事者意見を反映した日本の法律例、フランスとイギリスの新しい「くじ引き民主主義の波欧州気候市民会議」を上げ、社会的受容性の高まるようなやり方を例証した。
【やったぜ、反対論の投稿】
face bookに「再エネろくでもない」説の反論について」と紹介したら、4時間も立たないうちにface
book友達でもない人から次のような反論が来ました。再エネ否定論者のネットワークの速さに関心しました。反論のついやす時間は無駄と思いますが、その論拠が面白く紹介します。
(著作権の問題は?ですが) 反論がでるようになったら、一人前というのも言い過ぎかもしれません。
とるにとらない私の仮説に、無茶という意見に感謝します。 2022.4.24 高橋喜宣
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どんなに力説しようが、無茶なんですよ。
基本的ライフラインである電気代が5倍とかになったらどうあなたは責任取れますか安定した出力や調整の出来る物であれば問題では無いでしょうが使用料が減りオーバーランになると停電するのです。
太陽光発電に関しては遮断して止めるしかありません。小型原子力発電が開発され十年後には太陽光発電は無くなるでしょう新たな猛毒を含む太陽光発電に未来はありません。
読者の声
・この論文、よく書けてるけど、10KWのところで余剰と全量の違いと買い取り期間が10年と20年の違いがなぜ起きたのかという問題と、地域の自然エネルギー水進上例に成立の経緯がちょっと調べきれていないというところが惜しい。他にもあるので一度、意見交換をしてみたいものである。
・前の自民党政権時に最後っ屁の如くに(民主党へ政権交代が確実視されてた時点で)10kW未満の本来ならもっと評価すべきオンサイト小規模分散、主に家庭用で其の設置者は地域の経済主体である住民が運営してるものが余剰のみ期待耐用年数の半分以下の10年に押し込められ過小評価されてしまってると思います。
この法案については国会で参考人の意見が聞かれましたが、其の時に、余剰のみの買取を世界一素晴らしい制度と言って全国のオンサイト小規模のものの生み出す再エネの付加価値を過小評価させたのが都築氏です。これによってどれ程の市民が経済的不利益を被った事か、これらも看過されるべきでは無いでしょう。加筆されることを望みます。
これも参考に読んでおいていただきたい。 https://www.facebook.com/notes/798653307646963/?locale=ja_JP